プロフィール:リクルートライフスタイル沖縄の代表を務めると共に、ホットペッパーグルメ外食総研の上席研究員として、食のトレンドや食文化の発信により、外食文化の醸成や更なる外食機会の創出を目指す。
自身の年間外食回数300日以上。ジャンルは立ち飲み~高級店まで多岐にわたる。趣味はトライアスロン。胃腸の強さがうりで1日5食くらいは平気で食べることができる。
若者を中心に人気の高まっている「レモンサワー」。2020年7月発表の「ホットペッパーグルメ外食総研」の調査によると、お酒を飲む人のうち、54.5%、つまり約2人に1人が今後レモンサワーを「好んで飲む」と支持しています。
「レモンサワー」は、糖質制限ブームや昭和レトロな横丁ブームをきっかけに、甲類焼酎に炭酸と氷、レモンを使ったシンプルな「元祖系レモンサワー」に火がつき、さらにSNS映えする味もビジュアルも特徴的な「進化系レモンサワー」が生まれたことにより、若者の間でブームとなりました。2017年に「外食アワード」を受賞して以来、ますます多くの方に注目され、中高年から若者までみんなが嗜む「定番ドリンク」となったレモンサワーは、今や居酒屋だけでなく、イタリアンなどの洋食店やバーなど、様々な業態のお店で楽しめるようになっています。
更に進化し続けるレモンサワー事情。今、注目しているレモンサワーのトレンドは「アレンジ」です。「ちょい足し」や「自分だけのスペシャルレシピ」が食のブームになっている中、レモンサワーも自分の好みでアレンジして楽しむ消費者が増えています。甲類焼酎をボトルで頼んで、好きな濃さやレモンの量でレモンサワーを作ったり、好きなフルーツやスパイスを「ちょい足し」をしてオリジナルの味を作ったり。「最後の仕上げを自分でする」ことがエンターテインメントとして楽しまれているのです。特に、「家飲み」の際には色々な食材があるので、気軽に挑戦しやすいですね。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、ライフスタイルに大きな変化がありました。今後、オンラインとリアルの融合など、新しい飲み会のスタイルが生まれてくるかもしれません。「家飲み」も浸透している今、外食で飲んだことのあるお気に入りのレモンサワーの味を家で再現してみるのも楽しいのではないでしょうか?家でも外食でも楽しめるレモンサワーを通じて、日本の飲食シーンが盛り上がると、なお嬉しいですね!